保育士としての仕事のストレスの原因
保育士が全国的に人材不足になっていることの理由の一つとして、離職率の高さがあります。
現在保育士として勤務をしている人の平均勤務年数は約7年とされており、10~20年スパンで長く勤務をすることができる人材を確保することができにくいという問題があります。
なぜ保育士の勤務年数が短期化しているかの原因はいくつかありますが、その中でも深刻なのが職場で受けるストレスです。
保育士の仕事で受けがちなストレスとして、まず人間関係の問題があります。
これは女性が多い職場ではどこでも起こる可能性のあることですが、いずれも一旦こじれてしまうとそこから修復するのが難しいものです。
男性保育士が必要とされているという意見もそこにあり、女性だけで行っている職場の場合どうしても派閥や好き嫌いが関係してしまうことがあるので、そこで居づらくなってやめてしまったりする人が出てきてしまうでしょう。
男性保育士が女性保育士から目の敵にされるという事例も多く、女性の中にたった一人で仕事をしていた男性保育士が、人間関係のトラブルに巻き込まれて早期に退職してしまうようなこともあります。
職場内の他にも子供の保護者との関係がストレスになることもあります。
施設や地域によって大きな差はあるものの、たった一人の問題がある保護者がいることにより、優秀な保育士が退職に追い込まれることもあるので、職場における人間関係のフォローは非常に重要です。
職場で受けるストレスの解消法
まずもし保育士としての仕事に強いストレスを感じているなら、早めに対処をすることが大切になります。
どんな仕事にもストレスはつきものですが、それが職場を離れなくてはならないほど深刻なものであるかどうかは慎重に判断し、そうであるなら早めに転職や異動などを考える必要があります。
深刻なストレスになる例としては、「眠れない、眠りが浅い」「食欲がない、胃痛や吐き気がする」「慢性的な頭痛、動悸」「集中力の低下、無気力」などがあります。
そうしたことを感じ始めたら、まずは職場の責任者に相談してみるとともに、ストレス解消のための方法を自分でとっていく必要があるでしょう。
ストレス解消方法として最も効果的なのが、仕事をプライベートからはっきり切り離すということです。
ベストなのが仕事と全く関係ないもの(趣味や副業など)に没頭することで、何かとても好きなものを一つ作ることにより、ストレスへの耐性がぐっと高くなります。
そもそもとして保育士の仕事にはストレスはつきものであるということをしっかり認識し、自分の苦手な他のスタッフや保護者に気持ちが引きずられないようにしていくことも重要な方法です。