子どもが大好きで、やりがいのある保育士になりたい。
そう思ってこれから、保育士を目指そうとしている方が心配に感じることとして
「保育士の仕事って残業ばかりなの?」
「自分のプライベートな時間は取れなくなるの?」
など、保育士の仕事内容について不安に思うことがあるかもしれません。

そこで、実際の保育士の仕事の内容やそれ取り巻く環境について見ていこうと思います。

保育士の仕事内容

保育業界で勤務をしたことがない人にとっては、保育士の仕事は保育所に子供が預けられる間にその世話をすることのように思えるかもしれません。一見気楽で楽しげな仕事に思えたりします。

しかし実際には、子供を預かっている時間はただ一緒に遊んでいるわけではなく、身の回りのお世話や健康状態のチェックなどで、常に目を光らせています。また、子どもたちがお昼寝をしている間も、保護者たちに向けたコミュニケーションとして連絡帳を記入をしたり、午後の準備などをしたり、忙しさは続きます。

現役保育士たちの声

その他にも仕事は非常に多くあります。

例えば、運動会や発表会の準備、ひな祭りやクリスマスの準備など、季節ごとのイベントにも多くの仕事が発生します。

そうした中で保育士の口からは「毎日毎日、長く拘束をされている」という声も……。実際に保育士として勤務をしている人から不満が多く聞かくかれるのが、サービス残業の多さです。

保育士の声を集めてみると、「本当の仕事は17時以降から」といったようなこともしばしば聞かれており、子供を預かるという仕事は、保育士としての業務のわずか一部分であるということが分かります。

保育士の残業の現実

そうした17時以降の業務について、きちんと残業代が付けられているならまだしも、実はそれらの多くがサービス残業によって行われているというのも現実であったりします。

保育所で子供を預かる時間は、全国の平均的には朝の7時頃から始まり、遅い場合は夜9時をまわってしますこともしばしば。

深夜時間帯まで延長保育をしている職場も多く、その場合は夜10時くらいまでずれ込むこともあるでしょう。

子供を預かる仕事という特性上、もし子供を親が迎えに来なかった場合に無責任に外に放り出すということができないという問題があります。

残念なことにそうした非常識な親は多くおり、お迎えの時間を平気で何時間も超過するというようなこともあって、そうした場合に保育士がサービス残業として迎えがくるまで子供を見ているケースもあるのです。

持ち帰り仕事が多い理由

よく言われることですが、給与額が18万円と設定されている保育士が民間企業並みに残業代を請求したら、その金額は30万円以上になるとされています。

なぜ残業代が請求されないかというと、それは国や区市町村に請求する補助金の関係で時間の超過ができないためです。

上記のような迎えの遅れた保護者がいた場合、当然のことながらその日の事務仕事はそれらが終わったあとからになります。

しかしそれらは「理由のない時間超過」として扱われてしまいますので、職場では時間超過分として処理することができず、結局子供のことを思って長く残った保育士さんが、その日残ってすべきであった事務作業を自宅に持ち帰って行うというようなことが起こってしまいます。

民間企業に勤務する人から「そんな事務作業は子供が昼寝をしている間にすればよい」と言われたりしますが、子供は昼寝をしていても、突然に亡くなるような「乳幼児突然死症候群」といったこともあるので保育士は丸投げをすることができません。

実質的に自分の昼食時間も休憩時間もゼロという職場も多く、結果的に持ち帰りをせざるを得ないというのが現状です。

保育士の仕事環境を改善する動き

こうした、環境では保育士になるのをあきらめようという人が多く出てきても、当然のことでしょう。現に保育士の資格を持っているのに、保育士として働いていない「潜在保育士」の数は非常に多いと言われています。

保育士不足が進んんで、待機児童の数が増えたり、保育の質が下がったりして社会問題になっています。そうした背景において、保育所や国や各都道府県で保育士確保の対策を講じているのです。

例えば、保育所によっては、働く時間をずらすことができるシフト制を採用したり、国や各都道府県では保育士の処遇改善策として給与引き上げなどの、保育士補助に力を入れたりしています。

東京で保育士として働くメリット

令和元年の「賃金構造基本統計調査」によると、全国平均月収が25.3万円であるのに対し、東京の保育士の平均月収は28.3万円。

東京は全国的に見ても、かなり収入が高いうえに求人数も多いので、他の都道府県より、自分の希望にぴったりの職場を見つける確率が高くなります。

さらに東京は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、休園になったり、働けなくなったりした保育所へ助成金を支給しており、保育士支援を手厚く進めています。

そうしたメリットがあるため、現在上京保育士として東京で働く方は増える傾向にあります。

保育士求人の見つけ方

最後に保育士求人の見つけ方について紹介します。

保育士募集は、ハローワークや求人雑誌などありますが、最も一般的なのは保育士専用の求人サイトを利用することでしょう。

その際、求人掲載件数が多く、就職サポートが着いたサービスがあるものを選びましょう。また使いやすいサイトであることも案外大事なポイントですよ。

そして、保育士求人サイトに登録しておけば、保育園からスカウトメールがきたり、就職に際してのアドバイスや支援サービスが無料で受けられたりと、とても心強いあなたの味方となってサポートしてくれるでしょう。

 

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