保育士の仕事内容
保育士の仕事については、児童福祉法第18条に定められています。
そこでは保育士は登録を受けて行うものであり、児童の保育および保護者に対しての指導と規定されています。
勤務先となるのは主に全国にある保育所や保育園ですが、その他に児童養護施設や知的障害児施設、知的障害児通園施設、盲ろうあ児童施設などの障害者施設や、乳児院、母子生活支援施設などといった福祉施設です。
参考⇒保育士の仕事について
ちなみに保育士資格が国家資格になったのは平成15年11月29日からと意外に新しく、以前までは民間資格として扱われてきた経緯があります。
しかし当時より保育所不足による認可外保育施設が多く営業されるようになっており、無資格の人材が保育をすることにより痛ましい事故が報告されていました。
そこで保育士を国家資格化することにより、専門的な知識を用いた責任のある仕事として行われるようになったのです。
そのため保育所に勤務をしていても「保育士」と名乗ることができるのは保育士免許を取得したもののみであり、子供を預かる施設においては一定人数以上資格者を配置しなくてはいけないこととなりました。
保育士が担当するのは0歳~6歳までの未就学児で、保護者に代わり安全に配慮しながら保育をしていくのが業務です。
保育所で勤務をする場合には、まず朝登園してくる子供たちを保護者から預かり、その時に健康状態を確認します。
保育所内では保育方針に基づいて子供たちと接していき、特に「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」という5項目に重点がおかれます。
託児時間は基本的には朝7時~夕方までですが、延長保育をする保育所では夜間も保育をすることもあるでしょう。
施設によっては休日や深夜時間帯にも保育します。
保育士としてのやりがい
保育士としての仕事の最大のやりがいは、何と言っても子供たちの成長を実感できるということです。
保育士資格を目指す人の多くは子供が好きで、子供とのふれあいを求めていることでしょう。
仕事を通して子供と関わることで、家庭生活とは異なる子供のためになる育成を担当できます。
自分が保育した子供たちが卒園し、また大きくなってから顔を見せてくれたときなどは保育士ならではの感慨があるものです。
また保育士のもう一つの使命として、保護者への指導があります。
保育園を利用する若い保護者の多くは、自分の子育てに悩んでいたりします。
そうした若い保護者をサポートしながら、子供たちが健康で安全に成長していけるように考えていくということが、保育士としての最大のやりがいになるでしょう。
年々保育士に求められる責任や資質は高くなっていますが、日々勉強しながら自分も成長していくということもまた保育士ならではです。