東京都で保育士として働くメリット

全国的に人材不足となっている保育士ですが、東京都内だけに限ってみるとその有効求人倍率は5.99倍(2017年10月時点)と約6倍にもなっています。

全国平均でも約2倍程度と高い数値となっていますが、全国でも都内ほど切迫した人材不足となっているところはありません。

言い換えれば保育士資格をもっていれば都内での職探しは相当に有利でしょう。

なぜここまで極端な有効求人倍率となっているかというと、それは待機児童数が同じく全国で飛び抜けて高いということが関係しています。

認可保育所に入りたいけれども入れない児童を「待機児童」と定義していますが、これは2017年4月時点で全国で約2万6千人で、このうち東京都は8586人と約30%を占めています。

待機児童問題がクローズアップされるようになってからというもの、じわじわと認可保育所を増やす動きが出てきているものの、全く追いついていないという実情もあるのです。

これを受けて東京都内での保育士の給与額は上昇しつづけており、待遇面から調べて就職していくことにより、よい職場を探すことができます。

東京都の保育政策と仕事の探し方

東京都では保育サービスを充実させることを市区町村に呼びかけをしており、新たに認可される保育所の整備費の負担軽減や都有地の減額貸付などを行っています。

そのため平成28年度の保育サービス利用児童数は16003名増加しており、同時に雇用される保育士数も伸びてきているのです。

今後都が掲げる保育士の人材確保政策としては、保育の現場に「ICT(情報処理や通信に関する技術)」を積極的に導入することや、保育士修学資金貸付事業を行うということがあります。

これは新たに保育士資格を取得しようとする人や、ICTに強い若手人材を雇用促進するということにもつながるでしょう。

これから進学をするという学生はもとより、社会人から保育業界に転職しようと思っている人にとっても資格取得と就業支援を受けることが可能です。

子育て政策を充実させることは、年齢や性別に関わらず社会で活躍をすることができる都のダイバーシティ化にもつながっていきます。

将来を担う子供を育成するという重要な使命のある保育士の仕事をしていくなら、最もスタッフを多く求めている東京都内で探すということが勧められます。

給与などの待遇もまだまだですが、今後より良いものになっていることでしょう。

カテゴリー: 保育士の就職・転職