重たいものを運ぶ
世間的には色々な意見があるものの、保育の現場において男性が勤務するということ自体には多くのメリットがあります。
というのも保育の現場においては力仕事が求められることが多く、また元気な子供の相手をするということから体力が必要になるからです。
女性保育士でも40代以上まで勤務している人が少ないのが実情ですが、これはやはり体力や気力が高く求められてしまうことが関係しています。
保育の現場において力仕事が求められる場面としては、子供の荷物を運んだり、イベントの準備をしたりといったことがあります。
園内には大きな家具や遊具も多く置かれていますので、そうしたものを女性の力だけで運ぶというのはかなり大変です。
力仕事ができる人が一人いてくれるだけでもかなり仕事の負担が軽くなるので、男性保育士は存在してくれているだけで頼りになる存在になります。
男性の中には「力仕事要員にされても困る」と言われる方もいますが、男性であるというだけでの基礎体力は全く異なりますので、男性だけの職場と比較をしてびっくりするほど頼りにされることでしょう。
自分で子育てをしたことがあるという人ならわかると思いますが、特に何かをしたというわけでなくとも無条件で男性であるということを子供から好かれるケースもあったりします。
理由ははっきりしませんが、子供にとって男性的な筋肉質な体へのふれあいそのものが嬉しいということは確かにありますので、同じスタッフ同士だけでなく子供からも頼られる貴重な存在になるのです。
高い場所にある物をとる
もう一つ男性保育士の活躍場所として、高いものをとるということがあります。
もっともこれは背の高い女性や背の低い男性もいるので一概には言えませんが、155~156cmの身長が平均である日本人にとっては165cm以上ある男性の存在はとても大きいでしょう。
基本的に保育施設は、子供の体格に合わせて背の低い家具が多く設置されています。
それでも職員用のロッカーや設備などでは背の高い棚もあるものです。
そこにすぐに届くことができる人がいてくれるというだけで収納がとても便利になりますので、そうしたときにも男性の手はとても重宝されます。
それと施設内に女性と子供しかいないという状況は、治安的にも何となく心もとないものです。
よく事件となるような施設を襲った事件の犯人は「自分よりも弱い者しかいない」というところに目をつけるので、男性が勤務をしてくれていることが周知されるだけで一気に治安の安心感が高まります。
他にもクリスマス会のサンタクロースや、豆まきのときの鬼役など、男性の体格だからこそ務まる役割もありますので、そうした時こそ男性保育士ならではの活躍をしていきたいところです。