ロリコンに思われてしまうことがある男性保育士

2017年1月に千葉市長の熊谷俊人氏が行ったツイートがしばらく議論となりました。
内容は千葉県が同年1月18日に策定した「男性保育士活躍推進プラン」にのっとり、男性保育士を今後多く保育の現場に配置するということを踏まえたものです。

自身のTwitterを通じて行った内容をかいつまんでまとめると、「ダイバーシティ(多様性)を実現するためには女性の社会進出だけでなく男性の活躍の場を作っていくことが大切」としてその上で「男性保育士に保育を担当させないでほしいという意見があるが、これが女性保育士に対して言われた時には問題になる(のにおかしい)」としています。

実際に男性保育士がいる保育所に対し、女児を預ける保護者から自分の子供の着替えやおむつを担当しないでほしいと訴えたり、他の女性保育士の立会を求めたりということはあるようです。

極端な場合には男性保育士は勤務をしても担任をもたせてもらえなかったり、仕事にかなり制限が就けられたりといったこともあるようです。

なぜそのような誤解をされるかというと、それはやはり子供に興味のある男性に対しての偏見があります。

実際に小中学校で子供の裸を盗撮したりといった事件を起こす教諭もいるのでそうした誤解があるのは分かりますが、それでもやはり男性であるというだけで、保育の仕事にあたかも不適格であるかのような烙印を押されてしまうのは大変に残念なことです。

男性保育士にクレームが寄せられてしまう原因とは

男性保育士に対して保育所に寄せられるクレームとしては、大半が「トイレ、プール、着替え、おむつ交換は男性がやらないでほしい」ということです。

実際に何らかのいかがわしい行為らしきものがあったかどうかに関わらず、男性であるということのみでクレームになってしまうというのが実情です。

特に保育所に預けられる子供自身は小中学生よりもずっと幼く言葉を満足に話すことができませんので、もし何らかの性虐待があったとしても、親がそれを感じ取ることができにくいという不安もあるのでしょう。

さらに幼少期の虐待はその後長年に渡るトラウマにもなってしまいますので、それを懸念して先に大人の他人の男性からの接触を避けたいと考える女児の親がいたとしても不思議ではありません。

とはいえ男性保育士の全員が潔白とは言い切れない事情もありますので、保育施設としても完全にかばいきることはできないでしょう。

そのため男性保育士として勤務をしていくときには、女児の保護者に不審に思われないように、清潔感のある服装を心がけたり、仮に冗談であっても女児に対して性的なことは言わないなどの細かい配慮が必要です。

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