独学で勉強するコツ

保育士の国家試験は2016年度から年に2回開催されています。
スケジュールは前期試験(筆記試験4月、実技試験7月)と、後期試験(筆記試験10月、実技試験12月)となっているので、受験をする場合は計画的に学習をしていくようにしましょう。

学校に通って保育資格を得るためには最低でも2年間のスクーリングが必要なのに対し、直接試験を受けることですぐに国家資格が取得できるので、転職を考えている人にとってはとてもやりがいがあるのではないかと思います。

しかし一発で合格が決まるということは、それだけ難易度が高い試験になっているということでもあるのです。

毎年の保育士国家試験の合格率は10~20%程度ですので、もし独学で学習を進めていこうと考えるならそれなりの覚悟を持って対策をしていくことになります。

科目は筆記試験が9項目、実技試験が3項目となっており、先に筆記試験が2日間にかけて行われ、その後合格者が実技試験に進むことができます。

保育士国家試験の合格率が低い理由としてこの実技試験があります。
また筆記試験で問われる項目数が9科目と多いこともまた独学で学習する人が不利になる理由です。

もし全くの未経験・無資格からのスタートの場合は、全ての科目を学習するだけでかなりの時間をとってしまうことになるでしょう。

どうしても独学で学習をするという場合には、まず9科目についてしっかり万遍なく学習をして穴を作らないようにするということがポイントになってきます。

独学で保育士試験を受ける時の注意点

独学で試験に望む人が、なかなか学習しづらいのが実技です。
実技試験では「音楽表現に関する技術」「造形表現に関する技術」「言語表現に関する技術」の3つの中から2分野を選択します。

実技試験は筆記試験の合格者が受験できるということもあって合格率は80%前後と高めですが、それでも10人に1~2人は落ちると思うとそう生易しいものではありません。

音楽表現は実務に役立つことから多くの人が受験しますが、テスト内容はピアノと歌です。
ある程度楽器経験があれば、だいたい1週間くらいみっちり練習をすれば合格することができるとされています。

意外に舐めてかかって失敗する人が多いのが造形表現のテストです。
これは保育の一場面を絵画で表現するというもので、全く何の対策もしていかないとかなり絵に自信がある人でも合格点ギリギリになってしまっています。

保育士試験は筆記試験が難しいことから、実技に手を抜いて落ちるというケースが目立ちます。
最後まで気を抜かないように、しっかりと実技試験の対策もしていくことが大切です。
人材系企業などが保育士の研修を行っているので、上手く利用するといいでしょう。
人材系企業が主催なため合格後にそのまま求人を探せるので、就職までがスムーズです。

なお筆記試験は同じ試験で一発合格ができなくても、科目別に合格点が取れていれば持ち越しをすることができます。

カテゴリー: 保育士の資格